新テンカラ竿「天空テンカラスペシャルSE」(スズミ製)発売(part2)

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(スペシャルSEのラインナップ)

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(スペシャルSEの最終試作品)

「天空テンカラスペシャルSE(セカンドエディション)」(スズミ製)の

最終試作品は故があり私がここ1年間テストしていたテンカラ竿である。その最終試作品はかなり良い出来栄えで発売を期待していた竿でもある。もっとも試作品段階では、良くできていてもいざ製品として売り出されるとまったく違った仕上がりなっていた」などという話は良くある話だが今回発売されたテンカラ竿にはその様なことはまったくなく試作品とほぼ同じに仕上がっていた

師匠でもあり友でもあった某テンカラ名手のプロデュースしたテンカラ竿はこのSEで3作品目となる

初代は「天空テンカラスペシャル」。そして2代目は「天空テンカラカスタム」

初代のスペシャルはいたって丈夫にできていたがその分重く1日振るのには少々難儀であった。2代目のカスタムは軽く作られてはいたが、小、中型相手の渓なら兎も角、引きが強烈な大型ニジなどが飛び出してくるような渓で使うには若干心もとない気がした。

その点今作品はSEの名の通りスペシャルの堅牢さを引き継ぎかなり丈夫にできている。その分前作のカスタムはより若干重くはなったがスペシャルよりはかなり軽く仕上がっており1日振っても手首にはそれほどダメージはこない気がする。もっとも3・1mと3・4mはそれぞれ76gと79gと軽く出来上がっているが、3・9mは91gなので、腕力に自信のない人は3・1mか3・4mを選びテンカララインを長くして対処した方が良いかもしれない。ついでに付け加えておくと今度の竿の竿尻にはカウンターバランスが装着されている。もともとテンカラは、握り部分と竿との結合部分を持って振るのがの基本的キャスティングである。最近は竿尻付近を握りキャスティングするのが最近の流行だが、この基本的キャスティングをした方が振り子の応用ではるかに疲れない。カウンターバランスはこのために装着されているのだが、このリーズナブルな価格で、よくここまでできるものだと感心する。友のこだわりだったのだろう。

 パッケージには一応どのテンカララインにも適合すると書いてはあるが、調子は7:3調子ながら若干張りが強いせいかやはりフラインライン系の重いラインを使った方が毛ばりは飛ばし易いようだ。因みに前作のカスタムもこのテンカララインが最も会うにだが、残念ながら上州屋でもフライライン系置いてある店が少ない。

現在確実に手に入る方法は、奥多摩町の「TOKYOトラウトカントリー」(TEL:0428-83-2788)なので、欲しい方は電話してみればよい。(長さは3・6mと4mの2種類なので買うときは竿の長さに合わせて注文したほうが良い)

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前述したようにラインナップは、3・1m、3・4m、3,9mの3種類で、張りがある3・9mがこの傾向はより強い。

もっとも、3・1mと3・4mも別にペナペナしている訳ではなくそれなりに張りはあるが、今流行しているレベルラインも使用してもよほどのビギナーでない限り毛ばりは飛ばせる。

その点からいけば、ビギナーなどが最初の1本として選ぶなら、まずは3・4mで慣れた後の2、3本目は釣り場に合わせ3・1mと3・9mを買い足すのが賢明な選択ではなかろうか。

もう少しビギナー諸氏にアドバイスをするとしたら、テンカララインは前述したフライライン系。キャスティングに慣れたらレベルラインを買い足した方が良いかもしれない

税抜価格は、3・1m(11239円)・3・4m(12191円)・3・9m(13143円)

実はある複雑な事情があって「スペシャルSE」は試作品段階で終わる可能性があった竿である

この価格で、これだけのパフォーマンスができる竿を作ってくれた「スズミ」さんの技術と製造にゴーサインを出してくれた上州屋さんの勇断には最終テスターとして感謝感謝である。

友もきっと喜んでくれているだろう

後日談(part3)に続く・・・・